競艇は、国が運営する公営競技の一つですが、近年は「ボートレース」という名称で頻繁にCMが放送され、クリーンでカジュアルなイメージがすっかり定着しています。
そのおかげで、ファミリー層や若い男女を競艇場で見かけることも多くなりました。
今回は、そういった「競艇を始めたばかりだ」「これから競艇を始めたい」という方向けに、最低限知っておくべき競艇の基礎知識を解説します。
競艇の基本的ルール
まずは、競艇の基本ルールについておさらいしましょう。
競艇は6艇のボートが1週600mのコースを3周(1,800m)して入着順位を決める競技です。
スタートは、陸上のように「よーいスタート」で一斉に始まるわけではなく、定められた時間内にスタートラインをきる「フライングスタート方式」というスタート方式が採用されています。
このスタートに定められた時間は非常に厳しく、大時計が0秒から1秒を指す間にスタートを切る必要があります。
ここで、大時計が0秒をさす前にスタートを切ってしまうと、これは「フライング」という失格です。
逆に大時計が1秒を過ぎた後にスタートを切ってしまうと、「出遅れ」という失格になります。
フライングもしくは出遅れをしてしまった選手の舟券を購入していた場合は、全て返還されます。
ボートの最高速度は時速約80kmほどと言われているため、スタートライン時では時速50〜70km程度を出しながらこのシビアな時間を守る必要があるということです。
また、ボートの出走数は6艇といいましたが、これは公営競技の中で比較すると最も少ない出走数です。
【オートレース】通常出走数:8車
【競輪】通常出走数:9車
そのため、着順を的中させる確率も、公営競技の中で最も高いと言えます。
3連単の的中率で考えると、最大18頭立の競馬の場合は1/4896、8車のオートレースの場合は1/336、9車の競輪の場合は1/504であるのに対し、競艇は1/120の確率で当たります。
このように初心者でも比較的的中させやすい手軽さが、若者たちを惹きつけている魅力の一つでもあるでしょう。